この度、建築家・永山祐子の作品集および新書の出版を記念した「永山祐子個展 確かにありそうなもの」の巡回展が大阪で開催される運びとなりました。会期は12月12日(金)〜12月26日（金)、会場はマテリアルベースBOiTE (大阪市西区靱本町／最寄り駅：本町駅)、どなたでも予約なしでご来場いただけます。
永山にとって約12年ぶりの個展となる今回は、今年9月に東京・AWASE galleryにて開催され、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」「2020年ドバイ国際博覧会」の万博パビリオンに関する展示、ジュエリーから高層ビルに至るまで、スケールや領域を横断し続ける永山祐子のデザインプロジェクトを、模型や素材、実際のプロダクトなどを通じてご紹介してきました。今回の大阪巡回展は、永山祐子が万博パビリオンの模型などを＜関西で公開する初めての機会＞となります。
巡回展のオリジナル企画として、永山祐子建築設計が手がけたさまざまなプロジェクトをプリントしたTシャツを展示します。プリントされた写真は事務所スタッフが各自の視点で選んだもので、選定理由やプロジェクトへの思い、デザイン面での注目ポイントをご紹介するタグを添えています。
さらには、東京展でもご好評をいただいた、永山祐子自身による今回の巡回展オリジナル音声ガイドを会場で無料配信する予定です。皆さまのご来場をお待ちしています。
【永山祐子によるコメント】
今年、作品集と新書の二冊を刊行する節目に、東京で開催した本展を、ギャラリーからお声がけいただき、大阪巡回展として開催することとなりました。
展示は二つのコンセプトを軸に構成されています。ひとつ目は、作品集の一つの章でとりあげた「動く建築」をテーマにしています。万博をはじめとするリユースのプロジェクトを、実物のモックアップや映像を通して、かたちを変えながら未来へとつながっていく建築の姿として展示します。
もうひとつの展示は、発想の種や、思いがけないブレイクスルーをもたらしたモノを集めた展示です。作品集の「レシピページ」を思わせるような、私の頭の中をそのまま形にしたような空間となっています。
展示写真はタペストリーやTシャツとなっており、会期終了後も廃棄されることなく、誰かの手に渡り、新たに活かされることを願っています。
また、展示解説は音声でお聞きいただけますので、会場で作品とあわせて、あるいは帰り道などに耳を傾け、展示の理解を深めていただければと思います。
【開催概要】
永山祐子個展「確かにありそうなもの」
・会期：12月12日（金）〜12月26日（金）
・時間：12時〜20時
・休廊：なし（会期中無休）
・入場：無料
・オープニングレセプション ※招待制
2025年12月12日（金）17時〜20時
・会場：マテリアルベースBOiTE
〒550-0004 大阪市西区靱本町1丁目4-5 千代田ビルANNEX 1階
・共催：永山祐子建築設計 ケイミュー株式会社 AWASE gallery
・お問い合わせ：kinki-tokken@kmew.co.jp
