
5月に発売された永山祐子作品集に続き、自身の半生を辿るとともに、手がけた作品やプロジェクトの知られざるエピソードを綴る一冊が本日8月8日(金)に発売されます。
過去から現在、未来をつなげる都市論、スイスや中央線沿線での原体験、プロジェクトの推進、チームとの向き合い方、出産や子育てから得た視点などが綴られています。永山自身の様々な思考や実践、経験の数々を、建築を志す人や次世代にバトンするべく、新書という形で発表します。
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建築というきっかけ (集英社新書)
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■書籍情報
『建築というきっかけ』
・出版社 : 集英社 (2025/8/8)
・発売日 : 2025/8/8
・言語 : 日本語
・新書 : 232ページ
・ISBN-10 : 4087213765
・ISBN-13 : 978-4087213768
【目次】
はじめに
第一章 物語をつくる
[コラムI:永山國昭(物理学者/総合研究大学院大学名誉教授/生理学研究所名誉教授/著者の父)]
第二章 建築の道を進む
[コラムII:杉浦久子(建築家/元・昭和女子大学教授/大学時代恩師)]
第三章 来た波をつかむ
[コラムIII:丸 恭子(建築家/独立当時、最初のスタッフ)]
第四章 課題を乗り越える
[コラムIV:荻野いづみ(アンテプリマ クリエイティブ・ディレクター)]
第五章 建築を信じる
[コラムV:宮地 純(カルティエジャパン プレジデント&CEO)]
第六章 未来を思い描く
[コラムVI:田中 仁(JINSホールディングズ 代表取締役CEO)]
おわりに
■著者略歴
建築家。
1975年、東京生まれ。1989年、昭和女子大学生活美学科卒業。
青木淳建築計画事務所を経て「永山祐子建築設計」設立。
主な作品に〈ルイ・ヴィトン大丸京都店〉〈豊島横尾館〉〈JINS PARK前橋〉〈ドバイ国際博覧会 日本館〉〈東急歌舞伎町タワー〉〈大阪・関西万博〉のパビリオンなど。
日本建築家協会JIA新人賞、WAF2022優秀賞ほか受賞歴多数。
■発売にあたってのコメント
「本日、集英社新書から『建築というきっかけ』が出版されます。
本書は5月に刊行された作品集に引き続き、2冊の本となります。順番は作品集が先となりましたが、実はこの本がきっかけで作品集をつくることになったので、そういう意味ではこの本もまた「きっかけ」となりました。同時期に制作していたため、新書では作品集の裏側のストーリーを描くことができ、それぞれを補完するような内容になりました。両方一緒に読んでいただくとより理解が深まると思います。お手にとってもらえたら嬉しいです。
娘の同級生のママから繋がり、集英社の編集者さんが興味を持ってくださって、本を作りませんか?とお声がけいただいたのが昨年の春。当初は自分の軌跡を本にしたところで興味を持つ人がいるのだろうかと半信半疑でしたが、仕事のために、一緒にいる時間を犠牲にせざるを得ない子供達にたいして、少しでも私の歩んで来たみち、そしてもがきながらも歩き続ける姿を見せられたらなとお引き受けしました。
聞き書き形式を取ることになり、誰に書いていただくかを考え、以前、AERAの『現代の肖像』で丁寧に取材いただき、とても的確な言葉で記事にしてくださったジャーナリストの清野由美さんにお願いしました。清野さんの目線で客観的にまとめていただき、それに私が加筆しながら進めたことで、自分の目線の他にとても多角的な視点が加わり、とても伝わりやすい本になったのではないかと思います。様々な方へのインタビューも掲載されています。出版に際して様々なイベントも開催予定ですのでそちらも随時お知らせさせていただきます!」
