









目の前に広がる瀬戸内の海を眺めながらハンモックで一休みができる。 この大きな波の様に連なるハンモックは、色々な場所を巡って旅をしてきている。
「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2022」(六本木)にて「環るデザイン」というコンセプトで作られたハンモックがその後「Playground Becomes Dark Slowly」(日比谷公園)でも使われ、2つのイベントを巡ってきた網とフレームが淡路島にあるFrogs FARM に一部移設されました。この網はもともと廃棄予定の漁網を回収し、溶かして糸にし、それを編み上げて作られている。一度使ったモノを捨ててしまうのではなくまたどこかで使われる、そんな循環を体現するハンモックであり、このハンモックはただモノだけが巡っているのではなく楽しい体験も一緒に巡っている。このハンモックを通して淡路島の美しい海や心地よい風など、私たちをとりまく自然環境に想いを馳せて、何か気づきを得てもらえることを願っている。 六本木の東京ミッドタウンから始まったハンモックシリーズもさくら広場、日比谷公園、淡路島、大阪関西万博へとすでに3年間で5カ所を環っている。私たち設計者が持ち主から次の持ち主、民間から公共、民間から民間の間に入ることでこの循環をスムーズに実現させていることを感じている。移設先のコンテクストに合わせたコンセプトと形状を提案して行くことができるからだ。
廃材、端材リサイクル先としての、建材はキャパシティが大きいのでとても有効だ。例えばミッドタウンと日比谷公園のハンモックに使われた魚網は広げると東京ドーム1個分にもなる。イベントで使用されるものは、特にこのような循環の流れに乗せていきたいと考えている。
うみのハンモック|Frogs FARM 淡路島
Architecture
- Title
- うみのハンモック|Frogs FARM 淡路島
- Date
- 2024.8.10 -
- For
- installation
- At
兵庫県、淡路市、FrogsFARM
- Size
- -
- Status
- Completed
Staff
- Direction
- 永山祐子
松井陸 - Build
- 株式会社ジャクエツ
- Structural Design
- 株式会社ジャクエツ
- Cooperation
- ニチモウ株式会社 , 株式会社リファインバースグループ , 森網漁網株式会社
- Client
- 株式会社バルニバービ
- Photo
- Nobutada Omote