























昭和女子大学の新設「総合情報学部」の拠点となる校舎の内装改修計画である。
通常教室に加え、映像・デザイン・デジタル表現を実践的に学ぶための「デジタルスタジオ」、学生同士の対話や協働を促す「ラーニングコモンズ」など、多様な学習スタイルに対応する空間を整備している。
設計において最も重視したのは、人と人が自然に出会い、交流し、新たな発見が生まれる「開かれた学びの場」をつくることである。その象徴として、新たに1階と2階をつなぐ大きな吹き抜け空間を設けた。上下階の活動や気配が緩やかにつながり、人々が行き交い、立ち止まり、会話が生まれることで、偶然の出会いが新たな気づきや創造へとつながっていく。個々が自分の意志を持ちながらも、多様な他者を受け入れ、刺激し合いながら成長していく場所を目指している。
吹き抜けに面した既存階段室はガラスへと置き換え、光の角度や視点によって色彩や見え方が変化する「光の筒」としてデザインした。デジタルを学ぶ学生たちだからこそ、リアルな現象や身体感覚、人との関わりから刺激を受けてほしいと考え、モアレ効果のような物理的・アナログ的現象を取り入れている。一枚では成立しない、模様が重なり合うことで新たな表情を生むように、十人十色の個性を持つ学生たちがここで交わり、新しい色や価値を生み出していく。その姿を、「光の筒」を中心とした空間体験に重ね合わせている。
また、3・4階では、既存の中廊下式平面を見直し、壁面を斜めに蛇行させながらガラスへと置き換えた。単なる移動空間であった中央部分に光や視線の広がりを与え、フロア中央に明るく開かれた共有空間を生み出した。学生や教員が自然に立ち止まり、対話し、学びを共有できる場として、1・2階のラーニングコモンズから連続するような交流空間を形成している。
この校舎が、多様な人や社会、世界とつながりながら、しなやかな強さを持って未来を切り拓く人材を育む場となることを願っている。
昭和女子大総合情報学部
Architecture
- Title
- 昭和女子大総合情報学部
- Date
- 2024.09 - 2026.03
- For
- Education
- At
東京都,世田谷区
- Size
- 2,380㎡
- Status
- Completed
Staff
- Direction
- 永山祐子
小森陽子
藤田明日香
中村幸介 - Build
- 株式会社WINWIN
- Structural Design
- 森部康司研究室
- Lighting Plan
- 岡安泉照明設計事務所
- Planting Design
- 荻野景観設計
- Graphic / Sign Design
- 桑田亜由子
- Photo
- Nobutada Omote / Satoshi Takae