ブランドディレクターを務め、1stシリーズのジュエリーデザインも手がけた「NS by NOUSAKU」初の直営店。
空間のイメージは 錫の雨が光を帯びながら降り注ぐ情景である。
天井から吊られた錫の雫は、風に揺られてゆるやかに回転し、柔らかな光の反射と影を壁面に映し出すことで、空間に繊細な変化をもたらしている。 雫の落ちる先には、能作の職人によって丁寧に鋳造、研磨された錫製の天板を設えた。降り落ちる雫は手鏡として天板に刺さり、ジュエリーの試着時には引き抜いて使用できる。什器を支える円錐台や床面は、能作工場で実際に使用されている鋳物砂を用いた左官を採用した。
素材の魅力とクラフトマンシップが交差し、能作のものづくりを体現する空間構成としている。