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北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美
2020年、庭園美術館にて開催されたルネ・ラリックを主題とした展覧会のための計画である。アール・デコ時代のガラス工芸を牽引したルネ・ラリックは元来庭園美術館(旧朝香宮邸)と縁が深く、ラリックが手がけたエントランス扉のガラスレリーフは館の象徴的存在である。我々が担当した新館ギャラリーは本館の邸宅仕様とは打って変わり、展示空間然としたいわゆるホワイトキューブであった。展示内容も本館とは分別され、ラリックと日本との関係を紐解く説明色の強いブースであったため、その趣旨に沿った計画が求められた。安東陽子デザイン協力のもと、ガラスのように透けて煌めくガラスオーガンジーを採択し、それに美術館の”顔”である玄関扉のレリーフのグラフィックをモチーフにしたフロッキープリントを施した。その生地を天井から暖簾のように吊り下げ、展示内容の主題ごとに分節を試みた。人の動きや、空気の流れによって微細に揺れ動くオーガンジーの帯は緩やかに空間を分節しながらも、ラリックの小さな作品群をひとまとまりに繋ぐファクターとして機能している。

北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック

Architecture

Date
2020.02.01 - 2020.02.28 ※新型コロナウィスにより会期短縮
For
exhibition
At

東京都,庭園美術館

Status
Completed

Staff

Direction
永山祐子
大澤さほり
Build
株式会社東京スタデオ
Cooperation
安東陽子デザイン(ファブリック)
Photo
Nobutada Omote
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